耳を掻き(かき)続ける猫の病気


猫の耳は人間と違い頭の上に耳があります。

ですので、猫が耳を掻くときは、耳の穴の中を掻くと言うよりは耳の外側を掻きます。

普段でも耳を掻く姿を見ることがありますが、耳に異常がある場合、痒みが止まらず、掻きすぎて毛が抜けてしまうことがあります。

さらにひどくなれば皮膚を傷つけるまで掻き続け、傷口から出血したりします。

また、耳が痒くて首を振ることがあります。



猫耳の観察ポイント

・耳の中から黒い乾いた耳垢が出ている
・耳の中から茶色のねっとりした耳垢が出ている
・膿傷がある
・耳に潰瘍ができている
・耳の内側が腫れている
・耳が折れ曲がる
・耳の付け根あたりを押すと水のような音がする
・首を振る
・首を傾ける
・耳を触ると痛がる



中耳炎

中耳炎の兆候として、頭を振ったり、耳の中を掻く姿が見られます。

顔面神経に侵されることもあり、唇の麻痺、目や瞼(まぶた)の動きが鈍くなることがあります。

交換神経が侵されると、目が突出することがあります。



中耳炎の兆候

頭を大きく振り、悪いほうの耳へ首を傾けます。

運動失調が見られることもあります。



耳ダニ

ミミヒゼンダニの感染による外耳炎です。

顕微鏡でミミヒゼンダニを確認します。


『治療』
寄生虫駆除薬を使用します。



外傷

猫の喧嘩による引っ掻き傷が原因で膿瘍を起こします。

猫は発熱し、傷口からの痛みがあるので、耳を触られることを嫌います。

猫の傷の原因はパスツレラです。


『治療』
化膿に対する処置と抗生物質の投与です。



耳の裂傷・欠損

猫の喧嘩や事故などで耳の一部が欠損や裂傷が起こります。


『治療』
外科的手術を行います。



細菌性外耳炎

原因菌
・スタフィロコッカス
・ストレプトコッカス
・パスツレラ
・マラセチア

などがあります。



シュードモナス感染性外耳炎

化膿性外耳炎を起こす原因の1つに、シュードモナス(緑膿菌)があります。

耳から黄色や茶色の耳垢が出るのが特徴です。

基礎疾患として猫白血病ウィルス感染、猫エイズウィルス感染の病気を持っている場合は外耳炎になりやすく、外耳炎になってしまうと治療をしても治りにくいことがあります。


『治療』
抗生物質の投与をします。



耳血腫

外耳炎になっている猫が耳を掻いたり、頭を振ったり、耳をこすり付けたりすることで耳が傷つき、耳血腫が起きると考えられています。

耳血腫が広範囲に及ぶと、耳が垂れ上がることがありますが、耳を触っても猫は痛がりません。



耳介先端部の扁平上皮癌

耳の先端に肉芽腫のようなのができる癌です。



耳道のポリープ

耳内部にポリープができる炎症です。


『治療』
外科手術でポリープを切除します。



鼓膜の異常

正常な鼓膜は透明感のある青っぽい膜をしています。

病的な鼓膜は透明感がなく、張った様子や鼓膜が波を打ったように見える時があります。

鼓膜が破れると液体が出て、猫はしきりに首を振る姿が見られます。

鼓膜への慢性的な刺激があると、鼓膜が変性していきます。

外耳炎や中耳炎は鼓膜に炎症を及ぼし病変を作ります。


『治療』
抗生物質の投与を行います。



中耳炎

細菌感染による中耳炎があります。


『治療』
抗生物質を投与します。



内耳炎

運動の平衡感覚を司る器官が障害されるため、眼が回り、平衡感覚がうまく掴めず、真っ直ぐ歩くことができなくなることがあります。

内耳炎は中耳炎から引き起こすこともあります。



白猫の難聴

遺伝的疾患として目まいを起こすことがあります。

被毛の白い猫に観察される疾患です。

生まれつき難聴の猫は正常な運動や行動ができ、難聴に気付かないことがあります。

猫に気づかれないように、耳の後ろで音を立てても気にする様子がない場合や、耳がピクリとも動かないときは難聴と判断します。

難聴の猫の耳はきれいで鼓膜も正常です。



耳のケアーの仕方

脱脂綿などを指に巻き、耳の汚れを拭いてあげます。

耳穴のお掃除で綿棒は絶対に使用してはいけません。

猫の耳の穴は細く、綿棒入れることで耳を傷つけてしまうことがあります。

また、耳の油は自然に外へ出てくるようになっていますので、綿棒を使うと汚れを押し込んでしまうことにもなります。



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