動かない猫の病気


ウィルス・細菌感染

ウィルスや細菌感染すると、猫は熱が出て体を丸くして動かなくなります。

動かないと言う行動は、体力の温存と回復するのを持つ猫の治癒行動と言えます。



貧血

貧血がある場合も猫はあまり動きません。

貧血は赤血球が正常より少ない状態で起きます。

赤血球の役割は、酸素を体に運ぶと言う重要な働きがあります。

ですので貧血になると、体に運ばれる酸素の量が足りなくなります。

生きる上で大切な脳や内臓には酸素を送り続けなければなりません。

運動するにも筋肉に十分な酸素の供給が必要です。

しかし、貧血している猫は必要以上の運動はしません。

猫は体力を消費しないよう本能で動きを止め、なるべく酸素を使わないようしています。

また、動くと痛い腹痛など内臓痛がある時も、猫は動かずじっとしています。

猫同士の喧嘩による、皮下膿瘍がある猫も、動かずじっとしています。



脱水

脱水している猫も動きません。

脱水は特に老齢の慢性腎不全になっている猫に注意が必要です。

慢性腎不全以外にも脱水する原因は、嘔吐や下痢など様々あります。

いずれにせよ、脱水に対する治療をすると、脱水が補正されたその直後から動くようになります。



心不全

心不全の猫も動きが悪くなります。

動機、息切れの症状を明確に見ることができませんが、心不全の治療を始めると、動かなかった猫が動くようになります。

慢性腎不全や癌、慢性胃炎などの病気の猫が今まで動いていたのに動けない状態になったとき病気の悪化と捉えます。

病気の悪化で動かなくなった猫は、死の目前と言うことになります。



病気でなくても動かない猫

病気でなくても動かない猫がいます。

病院の診察台で体を硬くして動かない猫もいます。

引っ越し先の新しい部屋で、ベッドの下に潜って1日中動かない猫もいます。

来客があると、部屋の角に隠れて何時間でも動かない猫も珍しくありません。

猫の本能で、警戒心は動かないことで猫自身を守っているのです。



動かない猫の観察ポイント

・部屋の角でうずくまっている
・動きに素早さがない
・寝てばかりいる
・ジャンプをするのにためらう
・体を触ることを嫌がる
・体を触るとゴワゴワした感じになっている
・トイレに行くことができない

以上の行為が確認できたら、直ちに獣医師に猫の状態を話して診断してください。



若い猫でおもちゃで遊ばせていたところ、2~3分もしない内に横になって、口を開けて呼吸する猫には心疾患の疑いがあります。

これは動かないと言うより、動けないと言う方が正しいかもしれません。

猫の心疾患は運動に支障が出たことで発見されます。

本来猫は自分の背の高さの何倍もの距離をジャンプできる能力があります。

健康な猫は明け方や夜に猛スピードで部屋中を駆け回り、登れるところはどこへでも駆け上がるような、猫の狂気の30分と呼ばれる運動します。

これは健康であれば10歳を過ぎた高齢猫も、15歳の猫にも見られます。

若い猫で運動があまり見られない場合は、心臓の疾患を疑う必要があります。



貧血

貧血のある猫は動かなくなります。

貧血が何度も起きる慢性的なものであれば、食欲はあるけれどもあまり駆け回らない、寝てばかりいるようになります。

猫の歯肉は本来ピンク色ですが、白っぽくなっていたら貧血は相当進んでいると見てください。

貧血の具合を客観的に見る上で、血液検査はとても有効です。

血液検査において、貧血の度合いをヘマトクリット値で表すことができます。

ヘマトクリット値は血液全体に埋める赤血球の量5%で表すものです。

正常値は30%以上です。

それ以下は貧血と言うことになります。

ヘマトクリット値が10%を下回れば、動く事はもちろん食べることもできなくなります。

急性の貧血は事故による出血やがん組織の大きな血管の破れ等によって急激に起こる状態です。

外科手術による血管の結合が不完全な場合にも貧血が起こることがあります。

生き物は血がなくなれば生きることができません。

急性の貧血は緊急な事態ですので、速やかな対応処置が必要になります。



貧血を起こす原因

『出血』
事故などによる外傷や裂傷により大量の出血がある場合、ショック症状を起こし死に至ることもあります。

内臓の腫瘍組織の血管が破れ、急激な出血が腹腔内に起こると、猫はショック症状を引き起こします。

『治療』
出血部位を止めること。

点滴、輸血を行います。



慢性的な貧血

慢性腎不全の猫は、腎機能の低下から造血ホルモンであるエリスロポエチンの生産がだんだんと悪くなっていきます。

エリスロポエチンは骨髄に作用して、赤血球の形成を命令するホルモンです。

このホルモンが少なくなると貧血が起きてしまいます。

『治療』
エリスロポエチンの投与。

ヘモバルトネラ感染では、赤血球に寄生しているヘモバルトネラが赤血球を壊し凍結させます。
同時に黄疸の症状が出ます。

『診断と治療』
赤血球に寄生しているヘモバルトネラを確認します。

内服薬により治療をします。



赤血球を作る場所が壊れてしまった場合

骨髄の造血機能が侵されると、血液が作れなくなります。

特に問題となる原因に、猫白血病ウィルス感染があります。

猫白血病ウィルスが骨髄に及ぶと、骨髄は新しい血液を作ることができなくなり、非再生性貧血を起こします。

抗生物質のクロラムフェニコールは、骨髄の造血を抑制して貧血を起こさせます。



化学物質が赤血球を破壊する場合

人間の解熱鎮痛剤薬は赤血球に損傷を起こします。

メトヘモグロビン血症と溶血性貧血を起こします。

ですので、人の風邪薬を猫に少量でも飲ませては絶対にいけません。

プロピレングリコールは猫に貧血起こします。



心疾患

心臓は体に血液を送るポンプの役割を持っています。

心臓の働きは体に十分な血液を休みなく送り出すことです。

しかし、心臓に疾患があれば、体に十分な血液を送り出すことができません。
猫の運動量は低下します。



左心室不全

心拍出量の低下が見られ、運動量が低下します。

左心室不全は、心拍出量の低下により運動時の疲れ、湿疹を起こします。

肺静脈高血圧は呼吸促迫、呼吸速拍、肺水腫を引き起こします。



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